生まれた時は真っ新で、そこから色々な環境や関わり合い、そして情報の中で私がつくられていく。そこで、コントロールがないと、それは絵にならず、何色もの絵の具が秩序無く塗られた絵になってしまって。
人は様々な色の絵の具を受け取りながら、それを使って「私」という絵を最も忠実に描けた時、一番美しくなれるのでしょうか。
そして、自分に最も近づいたときが、他人と自分、地球/自然と自分を、本当の意味で一つのものとしてとらえることが出来るとき。自分に近づくほど、自然体になるほど、人として生きる上で当たり前の感覚が鋭くなっていく。痛みも自分のものとして捉えられるようになる。だからひとつなんだと。他人は自分。そう思えたとき、私は多分、美しい人になれる。
日々、人と関わりをもらって仕事をさせてもらい、そのなかで自分の色んなことを知らせてもらっているのは、そういうことなんだと思います。他の人と関わるということは、自分と関わるということ。それは自分に近づくということ。美しさに近づいていくということ。