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Dialogue in the Dark

September 7, 2014 Misha Aoki
 

兼ねてから参加したいと思っていた “Dialogue in the Dark(www.dialoginthedark.com)”に、先日やっと行くことが出来た。

視覚障害をもつガイド、つまり暗闇のエキスパートに導かれ、90分ほど全く見えない闇の世界を進んでいく。私の訪れた時は「僕らの夏休み」がテーマで、祖父の家を訪問するというシチュエーション設定だった。竹やぶを通り抜け、公園を歩き、縁側で風鈴の音を聞き、畳の部屋で一服し、喫茶店では羊羹とお茶も楽しんだ。

この暗闇の旅で、何を感じるか。それは十人十色に違いない。一緒に参加した私のパートナーは日本語が分からないため、きっと私の経験したものとは全く違う暗闇体験をしただろう。言葉が分からない分、もしかしたら触覚に頼る暗闇の旅をしていたかもしれない。

プログラム最後に暗闇の喫茶店で休憩をした際、私は頭の中であるひとつのカフェの風景を描いていた。それは、毎晩ランニングをする際に傍を通り過ぎる馴染みのカフェの光景だった。何故だか私は、今自分が座っている喫茶店は、そのカフェの様な場所であると考えていたのだった。

その時、自分は自己の経験や記憶に思ったより大きく影響されながら日々を生きているいうことを知った。無意識のうちに、目の前の世界を自分の経験や記憶という絵の具に左右されながら描き、見ている。

それはとても危ないことだと気がついた、けれども知らないことは想像すらできないのだから、ある程度仕方のないことでもあると思った。

だからこそ、出来るだけ旅をし、言葉を知り、未知を知り、色々なものに手で触れ、沢山の感情を経験することが大事だ。目の前の世界をわずか数色の絵の具だけで塗り上げることを避けるには、きっとたくさんの絵の具を揃えておくといい。

その中から、「どうやったらこの瞬間を最も美しく解釈できるだろうか」と考えながら絵の具を選び、美しい作品を描いていったらいい。多くの人が幸せを感じる絵を描いていったらいい。

 

暗闇の中で、その日私はとても沢山の色彩に出会った。

 
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