日本の外に出て行けば行く程、日本という国に近くなる気がします(地球は丸い、ということですね。)
中でも日本の神道の考え方に出会ったとき、これからも日本人の精神を大事にしたいと思いました。「仁徳」という言葉が大好きです。簡単に言うと、神様を喜ばせることで自分を幸せにする、という考え方です。つまり、まず他人ありき、そこから自分が幸せになるということ。
近年、書店に行けば「◯◯になる方法」や「願いを叶える方法」といった幸せを求めた本が沢山ありますが(自分もパラパラと見たりします)、そういった本の中心は、いつも「自分」にある気がします。他人を心から愛するためにも自己愛はとても大切。けれども「仁徳」の考え方さえあれば、自己啓発ばかりにとらわれずとてもシンプルに生きていけると思うのは私だけでしょうか。そしてそれは、もっと雅やかで颯爽としている気がします(きっと、そこには何かへの執着がないから。)
けれど、誰の日常のなかにも気がつけば沢山の仁徳が溢れているというのは事実。プレゼントも、相手を喜ばせたくて用意しているつもりでも、結局自分が、選ぶ時間や渡すまでのプロセスを一番楽しんでいる。電車の席を譲っても、実は自分が気持ちよくなっている。パートナーのためにスキンケアをするようで、ツヤツヤになっていく肌を自分が一番喜んでいる。
仁徳ってやっぱり好きな言葉だな、と思います。